眠気の強い春の睡眠
暖かくなり始めた春は眠気を強く感じる人が多いようです。
有名な漢詩に「春眠暁を覚えず、処処啼鳥を聞く、夜来風雨の音、花落つること知る多少」(詩人 : 孟浩然)というのがあります。有名な「春眠暁を覚えず」は、春の朝は心地よいので、つい寝坊をしてしまって、夜が明けるのが分からなかったという意味が一般的に知られています。
春は暖かな気候から、よく眠れると感じる人と、寒暖差の激しいことから睡眠の質が下がってしまうと感じる人がいます。4月は環境の変化が多く、ストレスを感じる機会も増えます。すると、交感神経が優位となり睡眠の質が低下してしまうのです。日中の強い眠気は夜間の睡眠の質が悪くなっている可能性があります。
睡眠の質を高めるには
・寝る前にスマートフォン、タブレットなどを使用しない
画面の光は強く脳が興奮してしまい、眠りにつきにくくなります。
・朝の光を浴びる
朝起きたら太陽の光を10分ほど浴びましょう。体内時計をリセットすることで、夜にメラトニンが分泌され自然と眠くなります。メラトニンは抗酸化作用があるため、新陳代謝を促したり、病気の予防や老化防止にも効果があると考えられています。
・朝食にトリプトファンを取り入れる
メラトニンを作るのに必要な必須アミノ酸の1つです。肉類、魚類、乳製品、大豆製品などに多く含まれます。
・運動をする
脳は疲れているのに、身体は動いていないため疲れているけど寝付けないという睡眠障害があります。運動を習慣づけることで、寝つきがよくなり、睡眠の質があがります。運動をする時間がとりにくいという人は、エレベーターから階段を使用するようにするなど、身近なところから挑戦してみてはいかがでしょうか。寝る前に運動をしてしまうと交感神経が優位になるため逆効果です。
・入浴を工夫する
ぬるめのお風呂(約40℃)に10分ほど浸かるようにしましょう。熱すぎると交感神経が優位になってしまい、目が覚めてしまいます。寝る30分前までに入浴を済ませるようにしましょう。深部体温を高め、出た後の湯冷めで自然な眠りを誘います。
睡眠の質を高めることで、日中の眠気も改善し、健康的な日常を送ることができます。
まずは生活習慣から見直してみてはいかがでしょうか。
3月18日は「春の睡眠の日」です。寝具の見直しをして睡眠環境を改善しましょう。
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