個人のアイディアをチームの力にする「職人集団」

丸三綿業の一員として働きたいと考える、
意欲と行動力にあふれる人材を求めています。

求める人物像

歴史のある当社ですが、常に挑戦し続けている会社でもあります。現状のルールに捕らわれず、自発的に仕事に取り組む方。目標を立てて実現できる方。向上心を持った方。

発想力と推進力を高める

年次や役職に関係なく、全員の考えを尊重する当社。新製品のアイディア、会社への改善要望など、よりよい組織にするために自由に意見を出しています。提案した商品が採用されたら、賞与に反映することも。

可能性は無限大

スタッフや設備の拡充により、新展開を迎えている当社。ベーシックな寝具製品を抑えながら、近年では革新的なファニチャーやアパレルまで新企画を打ち出しています。自らの可能性は無限、 行動が結果に直結します!

個人のアイディアをチームの力にする「職人集団」

素材は、それぞれの種類で最高品質のものを使っております。更に素材の機能を最大限に発揮させるためにも、素材ごとに針布カード、絹わたカード、梳毛カードといった専用設備を設置しております。天然の素材、専門設備、長年培ってきた生産技術に、学問的裏付けを加え、明日の活力の源泉となる寝装品を提供しています。

募集中の職種

現在下記に該当する人材を募集しております。

技術職
営業職
事務職

自社製品の生産・開発に携わっていただきます。

やる気と行動力のある方、大歓迎です。

丁寧さを求められます。

先輩スタッフの声

鑓田真宜

file No.0001
製造開発G / 工場長 / マネージャー

鑓田 真宜

20XX年入社

僕の秘密実験

1998年、高校中退した僕は
鬱屈した日々から刺激を求めて
生まれ育った群馬から東京へ飛び出した。

「毎日わくわく楽しく生きろ。」
幼い頃から、そう父に言われていた。

東京はまだ若く何も知らない僕にとって
カッコイイ街、人、カルチャーは
すべてが新鮮。毎日が楽しかった。

ところが東京で暮らして10年、
ふと高層ビルから東京の街を見下ろして感じた。
「自分はわくわくしてたんじゃない、
この大きな街にわくわくさせられているだけだ。」
急激に虚しさに襲われた僕は、
群馬に戻ることにした。

群馬に戻ってから、
しばらくは何も手につかなかった。

しかし3ヶ月も経つと身体がなまってくる。
たまたま求人広告が出ていた丸三綿業を見つけ、
なんの会社かも分からないが、電話をかけてみた。
とにかく身体を動かそう…と。

「明日から来てくれ」と言われ、
僕は丸三綿業で働くことになった。

毎日ひたすら働いた。
僕が長く居るところではない、と思っていたから
何も考えずに身体を動かした。
無論、気は晴れなかった。

ある日、ベテランの先輩が
先日作った枕のB品を持ってきた。
「これ、使ってみろよ。」

ちょうど枕が古くなってきていたからよかった。
その晩、早速使うことにした。

そして朝、僕は転機を迎えることになる。
「これだ…」
こんなに朝スッキリした気分はいつぶりだろう。
たったひとつの枕が、気がめいった僕の気持ちを
元気づけてくれたのだ。

その日から毎日なにかしら工場内に使える枕や
素材が転がっていれば、寝てみることにした。

気持ちいい枕で寝ると翌朝スッキリする。
あの「わくわくした気持ち」が蘇ってくる。
僕は凝り性なところがあるから
素材の組み合わせと寝心地の表なんかも作った。

ここまでくると
「自分で枕を一から作ってみたい」と思い始めた。
「わくわくした気持ち」を自分で作る。
そして他のひとにも届けたい。

しばらく僕の秘密実験を繰り返していると
いろいろと気がついたことがあった。
既製品の枕はサイズが小さい。
窮屈な感じがする。
「よし、作るならワイド幅の枕だ。」
「肩のラインに沿った形もカッコイイな。」
「サイドには素材をたくさん詰めよう。」
アイディアは次々と湧いてくる。

しかし大問題があった。
春夏と秋冬で使いたい側地の素材が違う、のだ。

春夏はすっきりメッシュ素材がいい、
秋冬はほっこり毛足のある素材がいい、
カバーで取り替えるのか?2つ枕を作るのか?

そう悩んでいるとき
偶然またあのベテランの先輩がヒントをくれた。
それは昼食をとっているときだ。
いきなり先輩がハンバーガーを
ひっくり返して食べ始めた。
びっくりした顔で見ていると、

「誰がハンバーガーの上下を決めたんだ!?
 君、頭かたいわ〜。」

あ、リバーシブルだ!

そして試作を作っては試しを繰り返し、
僕はついに工場長にオリジナル枕を作ろうと
提案した。

工場長はひとこと、「作ってみなさい。」
と言っただけだった。

早速、僕は何人かに声をかけてチームを結成。
声をかけると、やってみたいという人が多くて
もっといろんなアイディアが出てきた。

「空気の抜け口があるといいかも」
「洗濯がしやすくないと不便」
「不織布の素材を使ったら?」
「オーガニックコットンの風合いの方がいい」
など、挙げたらキリがない。
僕だけでは思いつかなかったアイディアばかり。

縫製などの工程もアドバイスをもらいながら
みんなの経験と力で、かなり納得のいく試作品が
出来上がってきた。

そして完成した自信満々の試作枕。
よろこび勇んであらゆる人に「試してください」と配りまわった。
しかし僕は見落としていた。
「なんか最初はいいんだけど、だんだん首が痛い気がする。」
「サイドの高さが高くて、寝返りしにくいんだよね。」
そう、僕は素材にこだわりすぎて枕の高さを考えていなかった。
丸三綿業は特に素材の加工が得意ということもある。
チームメンバーも素材に固執しすぎていた。

またチーム会議だ。
一体、枕の高さはどうやって決めたらいいんだろうか。
ベテランメンバーもお手上げの難問に出た答えは、
「とにかくミリ単位の調整を繰り返すしかない。」
素材の量、側地の大きさなど、ほんの少しの違いで
枕の高さは変わってきてしまう。
それをひたすらテストするのは、気が遠くなるような作業だった。
そしてメンバー全員が「あ、これだ」という答えが見つかった。

完成した試作品をとことんテストするために
季節を3周することにした。
つまり3年間の長いテスト期間をとるということだ。

1年経とうとした頃、
丸三綿業で長く付き合いのある寝具メーカーの人に
試作枕をみてもらうことにした。
「果たして寝具のプロはどう思うんだろうか」
自信はあったが、オリジナルを作ったのは初めて。
緊張して答えを待った。

「いいねぇ、丸三さんだから素材はもちろんだけど
 高さもちょうどいい。知ってる?
 枕の高さはだいたい3cmでいいんだよ。
 なんせ9割方の人は寝たら3cmでぴったりなんだ」

そうだったのか!

じゃあ、この試作枕の高さはちょうど3cm。
完成まで遠回りしたけど、やっぱり正しかったんだ。
早く商品化したくて、あと2年のテスト期間が
もどかしくてしょうがなかった。

月日は流れ、テスト期間も終ろうとする頃
丸三綿業のメンバーでキャンプに出かけた。

夜までワイワイ騒いで、そろそろ寝ようかとした時、
先輩の手には何故か、あの試作枕が。

「これがないと、よく眠れんくてなぁ。
 俺が寝起き悪いとみんなイヤやろ。」

僕は、満天の星空を見上げた。

今回本当に自信のある枕が完成しました。
僕の想いが叶い、開発チーム、無理なお願いを聞いてくれた
職人たちに感謝しています。
この枕で多くの方がわくわくするような1日のはじまりを感じて
暮らしがどんどん豊かになっていけば、僕もうれしいです。

今後、SEASONIEシリーズの敷き寝具や掛け寝具なども
開発したいと考えています。
ぜひご期待ください。

高橋登

file No.0002
製造開発G

高橋 登

2008年2月入社

コンフォーターとミシンと私

COMING SOON…

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