国の睡眠指針 第2条…①

第1条をざっくりおはなししましたが、読み始める前より睡眠について興味を持ってもらえたことでしょう。

今日から第2条に入ります。

「健康づくりのための睡眠指針2014」

「睡眠12箇条」

第2条.適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。

  1. 定期的な運動や規則正しい食生活は良い睡眠をもたらす
  2. 朝食はからだとこころのめざめに重要
  3. 睡眠薬代わりの寝酒は睡眠を悪くする
  4. 就寝前の喫煙やカフェイン摂取を避ける

 

 

順番に、まずは

 

  1. 定期的な運動や規則正しい食生活は良い睡眠をもたらす

 

についておはなししましょう。

 

解説から抜粋しますと、

 

適度な運動を習慣づけることは、入眠を促進し、中途覚醒を減らすことにもつながります。また、しっかりと朝食をとることは朝の目覚めを促します。これらの生活習慣によって、睡眠と覚醒のリズムにメリハリをつけることができます。一方で、就寝直前の激しい運動や夜食の摂取は、入眠を妨げることから注意が必要です。

 

という記載があります。

 

科学的根拠から抜粋しますと、

 

日本人高齢者を対象にした横断研究では、1日30分以上の歩行を週5日以上実施している人や週5日以上の習慣的な運動をしている人では、入眠困難や中途覚醒の有訴者率が低いことが示されている。また、米国の成人を対象にした横断研究では、運動と睡眠時無呼吸(ここでは、睡眠中の無呼吸と定義する)との関係についての検討が行われており、BMIの影響を調整した上でも、運動時間が短いほど睡眠時無呼吸の重症度が高いことが示されている。以上のことから、運動が禁止されるような身体状況でなければ、よい睡眠のためには定期的な運動を行うことが効果的であるといえる。

 

という記載があります。

 

競歩の鈴木雄介選手が世界記録を出し優勝しました。

 

歩くスピードは平均時速15km。一般男性が全速力で走っているスピードくらいだそうなので、とても「歩く」とは言えない速さですね。鈴木選手は小学生から競歩に取り組み始めたそうです。日々積み重ねてきた努力が、こうした記録に結び付いたのでしょう。私たちの普段の何気ない一歩一歩が「歩く」という運動になっています。エレベーターから階段を使ってみたり、車や自転車で行く買い物を歩いてみたり、まずは無理のない運動を始めてみてはいかがでしょうか。

 

出典:厚生労働省ホームページ「健康づくりのための睡眠指針2014」

 

詳細は、厚生労働省ホームページ をご覧ください。

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