寝具の種類 掛けふとん:羽毛

掛けふとんにも様々な種類があります。

一般的に取り扱いのあるふとんの特徴をご案内します。

羽毛ふとん

水鳥羽毛を使用したふとんのうち、ダウンの重量が充填物重量の50%以上のふとんの名称です。50%未満のものは「羽根ふとん」と区別されています。

羽毛の種類

  • ダウン
  • フェザー
  • スモールフェザー

通常はダウンとスモールフェザーを使用して掛けふとんは作られています。

原料の種類

  • ダッグ(家鴨)
  • グース(がちょう) 等

一般的にダッグよりグースの方が価格が高くなっています。原料で最も高価とされているのは「アイダーダウン使用」の羽毛ふとんです。アイダーダッグはアイスランド、グリーンランドに生息している保護鳥で、羽毛は巣からのみの採取となってます。年間の採取量は、ふとんにすると2000枚弱と希少です。水鳥羽毛はわたのようにからみあっている状態ではないため、ふとんにそのまま充填すると使用している間にふとんの中で羽毛が偏ってしまいます。そこで、ふとんに30~40cmの仕切りを作って充填することで、この偏りを防いでいます。

キルト(仕切り)の種類

  • ベタキルト(ヨーロピアンキルト) … 肌掛けに多い
  • 立体キルト … 最も普及しているタイプ。ふとんの凹凸が少ない。
  • 2層キルト … 立体キルトよりさらに凹凸が小さく、厚みが均等。

※ 特殊構造となっているキルトは、各社で様々な名称が付いています。

参考:寝具・寝装品のための性能測定マニュアル

発行:一般財団法人 日本ふとん協会

ふとんの中身を見ることはなかなかないのですが、構造を調べてみると、暖かく快適に使えるように様々な工夫が施されています。

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