国の睡眠指針第9条…①
年齢とともに体力が落ち、老眼になり、白髪が増えるように、睡眠も変化します。
「健康のための睡眠指針2014」
「睡眠12箇条」
第9条.熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠。
① 寝床で長く過ごしすぎると熟睡感が減る
② 年齢にあった睡眠時間を大きく超えない習慣を
③ 適度な運動は睡眠を促進
順番に、
1.寝床で長く過ごしすぎると熟睡感が減る
からおはなししましょう。
解説から抜粋しますと、
高齢になると、若年期と比べて必要な睡眠時間が短くなります。具体的には、20歳代に比べて、65歳では必要な睡眠時間が約1時間少なくなると考えられています。したがって、年齢相応の適切な睡眠時間を目標に、就寝時刻と起床時刻を見直し、寝床で過ごす時間を、適正化することが大切です。長い時間眠ろうと、寝床で過ごす時間を必要以上に長くすると、かえって睡眠が浅くなり、夜中に目覚めやすくなり、結果として熟睡感が得られません。適切な睡眠時間を確保できているかを評価する上では、日中しっかり目覚めて過ごせているかも一つの目安になります。
という記載があります。
科学的根拠から抜粋しますと、
健康な人の生理的な睡眠時間は一定の範囲内にある。長時間就床させて生活をさせた介入研究では、逆に寝つくまでの時間が延長し、中途覚醒の時間や回数が増加することが示されている。日本人成人を対象にした横断研究でも、9時間以上寝床にいる者では、9時間未満の者と比べて中途覚醒を起こす割合が高いことが示されている。このように、必要以上に長い時間、寝床に就くことは、中途覚醒が出現し、熟睡感が損なわれ、不眠につながる行動であることが示されている。
という記載があります。
若いころに比べ早寝早起きになるのは、体内時計の加齢による変化によるものです。また、睡眠が浅くなり、ちょっとした物音でも目が覚めるようになります。目が覚めてしまったら、眠気がないのに寝床に入るのはやめた方がよいでしょう。できた時間を有効的に活用し、熟睡感のある快眠を心がけましょう。
出典:厚生労働省ホームページ「健康づくりのための睡眠指針2014」
詳細は、厚生労働省ホームページ をご覧ください。
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