国の睡眠指針 第2条…③
「健康のための睡眠指針2014」
「睡眠12箇条」
第2条.適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。
について、本日は
3.睡眠薬代わりの寝酒は睡眠を悪くする
をおはなししましょう。
解説から抜粋しますと、
アルコールは、睡眠薬代わりに少し飲んでいる場合でも、慣れが生じて量が増えていきやすいことが知られています。アルコールは、入眠を一時的には促進しますが、中途覚醒が増えて睡眠が浅くなり、熟睡感が得られなくなります。
という記載があります。
科学的根拠から抜粋しますと、
商船会社の従業員61名を対象にした介入研究では、短期的には、飲酒によって主観的な眠気が生じやすくなることが示されている。同様に、若年者や睡眠時無呼吸症候群の患者を対象にした介入研究でも、飲酒をした夜では、入眠するまでの時間は短くなることが示されている。一方で、短期的な介入研究では、飲酒によって睡眠前半のレム睡眠は減少し、睡眠全体の中で浅いノンレム睡眠である段階1の睡眠が、特に睡眠後半に、増加することが示されている。また、連続5日間飲酒による影響をみた介入研究では、日を追って第1段階の睡眠が増加することが示されている。なお、飲酒によって、睡眠時間が減少することも示されており、これらの研究によって、長期的には飲酒が質・量ともに悪化させることが示されている。いくつかの疫学研究では、飲酒は睡眠時無呼吸を悪化させることが示されてる。いびきや無呼吸は睡眠時無呼吸の主症状であるが、横断研究では、飲酒といびきとの関係が示されている。睡眠時無呼吸を有する者では、飲酒によって、最低酸素飽和度の低下や無呼吸の平均時間の延長をきたすことも示されている。特に、飲酒者では、特に飲酒量が多いほど、上気道の安定性が低下することが示されている。以上のことから、いびきや睡眠時無呼吸を有する者では飲酒に注意することが必要である。
という記載があります。
卒業シーズンになり、歓送迎会など、様々なイベントで飲酒の機会が増える人もいるでしょう。健康を損なわないよう、無理のない楽しみ方をしてください。
出典:厚生労働省ホームページ「健康づくりのための睡眠指針2014」
詳細は、厚生労働省ホームページ をご覧ください。
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