3歳児の睡眠

睡眠は体力を回復させるだけでなく、成長ホルモンの分泌や自律神経のバランスを整えるなど、健康的に過ごすために重要な役割を果たしています。

日本の子どもは世界の子どもと比べると睡眠時間が短いと言われています。日本小児保険協会が1980年~2000年に行った睡眠習慣に関する調査によると、1歳6か月~6歳までのすべてにおいて22時以降に就寝する割合が増加しているそうです。子どもの成長を考えると、大人の生活リズムに子どもを付き合わせるのではなく、睡眠を重視した生活リズムに切り替える必要がありそうです。

十分な睡眠がとれていないと様々な悪影響を及ぼす可能性があります。

3歳児の睡眠時間

睡眠時間の短い子(ショートスリーパー)や、睡眠時間の長い子(ロングスリーパー)もいますので個人差はありますが、一般的には12~14時間程度です。

体力がつき始めるころで、そろそろお昼寝を必要としない子もいます。お昼寝をしたことで夜寝つきが悪くなるようでしたら、お昼寝は卒業する準備をしましょう。今まで寝ていたお昼寝の時間を30分ずつ短くしていき、生活リズムを整えながら様子をみましょう。たくさん遊んで疲れた時はお昼寝が必要な時もあります。お昼寝を卒業しても、子どもの様子を見ながら必要な時は寝かせてあげましょう。

お昼寝をしなかった日の夕方、中途半端な時間に眠くなるようでしたらまだお昼寝が必要でしょう。お昼寝に適した時間は、午後1~3時頃の間です。夕方まで寝てしまうと夜の睡眠に影響が出てしまいます。

遊びたい気持ちが高まり、昼寝をしたがらない子もいますが、お昼寝は脳や体の成長を促すホルモンや、情緒の安定を助けるメラトニンが分泌されます。午後の活動に必要なエネルギーを蓄え、中途半端な時間に眠くなるのを防ぐことで夜にしっかり眠れる生活リズムを作りましょう。

睡眠不足の影響
  • 体の成長、知能や運動能力の発達が遅れる
  • 情緒不安定になりやすい
  • 集中力がなくなる
  • 記憶力の低下
  • 免疫力の低下
  • 事故や怪我をしやすくなる
  • 攻撃的になる
  • 肥満になりやすい
  • 糖尿病になりやすい
  • リスクを軽視し、目先の誘惑に惑わされやすくなる
睡眠不足の見分け方
  • 朝が起きられない
  • 休みの日の起床時間が遅い
  • 日中に強い眠気がある
  • 集中力がない
  • 落ち着きがない
  • 反抗的な態度
  • やたらと奇声をあげる
  • 機嫌よく遊んでいる時間帯に機嫌が悪い
  • お母さんから離れられない

子どもは睡眠不足になると、体力を消耗している分落ち着きがなくなったり、興奮しやすくなる傾向があります。 

まとめ

この頃の子どもの睡眠は個人差が大きいです。子どもの様子を見ながら、昼寝をさせ、夜はぐっすり眠れるようにして生活リズムを作っていきましょう。寝不足は子どもの成長を妨げるだけでなく、不注意から事故や怪我をしやすくなってしまいます。睡眠環境を整えて、子どもに合った寝具を使いましょう。

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