お盆の「迎え日」
迎え火とは、ご先祖様の霊をお迎えするときに迷うことなくたどり着けるよう目印として焚きます。
このご先祖様をお迎えする日を「迎え日」と呼びます。
迎え火に使用するのは、
- おがら…皮をはいだ麻
- 焙烙(ほうろく)…素焼きの平皿
です。
麻は古来より清浄な植物と考えられており、悪いものを祓い清め、また燃やすことで清浄な空間を作り出すという意味が込められています。
昔からのやり方では、提灯を持ってお墓参りをし、ロウソクに火をつけ、お線香を供えます。この火を提灯に移して自宅に持ち帰り、家の精霊棚のロウソクへ移してお線香を供えてから、玄関前の焙烙のおがらに火をつけて燃やし、合掌するというやり方だったそうです。
お墓が家から離れていることなどから、玄関先や庭で焙烙の上におがらをのせて燃やしたり、共同住宅やマンションなどで火の扱いが難しく、盆提灯を使うお家も増えています。新盆の時は、新盆用の白提灯を飾りましょう。
お墓参りで気になるのが、服装です。
新盆など法事法要に合わせてお墓参りをする場合は喪服となりますが、法事法要は関係なくご先祖様にご挨拶に行くお墓参りは極端に華美であったり、強い香水をつけていたりしなければ大丈夫でしょう。
地域や宗派によっては異なりますので、あらかじめ調べておくと安心ですね。
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