国の睡眠指針第6条…②
「健康のための睡眠指針2014」
「睡眠12箇条」
第6条.良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。
本日は第6条最後の、
2.自分の睡眠に適した環境づくり
をおはなししましょう。
解説から抜粋しますと、
寝室や寝床の中の温度や湿度は、体温調節の仕組みを通して、寝つきや睡眠の深さに影響します。湿度や温度は、季節に応じて、眠りを邪魔しない範囲に保つことが基本で、心地よいと感じられる程度に調整しましょう。また、明るい光には目を覚ます作用があるため、就寝前の寝室の照明が明るすぎたり、特にこれが白っぽ色味であったりすると、睡眠の質が低下します。就寝時には、必ずしも真っ暗にする必要はありませんが、自分が不安に感じない程度の暗さにすることが大切です。気になる音はできる範囲で遮断するほうがよいでしょう。
という記載があります。
科学的根拠から抜粋しますと、
寝具や寝衣の影響を除外するためほぼ裸で睡眠をとらせた研究では、気温が29~34℃において睡眠が安定していたが、これより低い気温や高い気温では中途覚醒が増加し不安定な睡眠となった。実際の生活環境では、寝室の中で寝具・寝衣を用いて就寝するため、許容室温範囲は13~29℃と、より低温側に広く、その中でも実生活では夏に高め、冬では低めとなるが、結果として寝床内で身体近傍の温度が33℃前後になっていれば、睡眠の質的低下はみられないと考えられている。夜間の騒音は、45~55dB程度であっても、不眠や夜間の覚醒が増加することが示されている。一方で、暗く無音の実験室で過ごすなど感覚刺激が極端に少ない条件では、反対に覚醒度が高まり、物音などの些細な刺激が気になったり、不安や緊張が高まることが報告されており、注意が必要である。普通の室内の明るさで光の質について検討した研究では、明るさが同じでも、青白い光や白っぽい光のように相関色温度の高い光は、白熱電球のような暖色系の光と比べて、覚醒作用が強いことが指摘されている。
という記載があります。
季節の変化に応じた空調・寝具・寝衣と照明・遮音により、寝る環境を整えることが睡眠の質の上昇に繋がります。
出典:厚生労働省ホームページ「健康づくりのための睡眠指針2014」
詳細は、厚生労働省ホームページ をご覧ください。
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