国の睡眠指針 第4条…②
「健康のための睡眠指針2014」
「睡眠12箇条」
第4条.睡眠による休養感は、こころの健康に重要です。
について、本日は4条最後の
2.睡眠による休養感がなく、日中もつらい場合、うつ病の可能性も
をおはなししましょう。
解説から抜粋しますと、
うつ病になると9割近くの人が何らかの不眠症状を伴い、中でも睡眠による休養感の欠如は、最も特徴的な症状と考えられています。また、不眠の症状がある人は、うつ病にかかりやすいということも知られるようになりました。うつ病に限らず、睡眠時間が不足していたり、不眠症のため寝床に就いても眠れなかったりして、睡眠による休養感が得られなくなると、日中の注意力や集中力の低下、頭痛やその他のからだの痛みや消化器系の不調などが現れ、意欲が低下することが分かっています。
という記載があります。
科学的根拠から抜粋しますと、
青年期のフィンランド人の外来うつ病患者を対象にした横断研究では、うつ病患者に最も頻度の高い睡眠関連症状は、睡眠による休養感の欠如であり(68.7%)、その次には、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒などの何らかの不眠症状(50.6%)が続くことが示されている。また、この横断研究では、複数の睡眠関連症状を呈するうつ病患者は、重症であることが示されている。米国の大学生を対象にした縦断研究では、卒業生1053人を平均34年間、最長45年間追跡し、学生時代に不眠を有する者では、その後にうつ病を発症する危険性が高いことが示されている。この研究では、追跡18年以降にうつ病を発症している者が多く、この長い期間を考慮すると、不眠とうつ病とが同一の病態に含まれ、不眠がうつ病の前駆症状と考えるより、不眠を有する対象者においては、新たな病態であるうつ病が発生しやすいと解釈した方が自然と考えられる。日本人高齢者を対象にした縦断研究では、3年間の追跡の結果、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、日中の過剰な眠気のうち、入眠困難のみが、抑うつの悪化と関係することが示されている。
という記載があります。
うつ病は精神的・肉体的に疲労していると発症しやすくなります。もし、うつ病かな、と感じた場合、早めに医師に相談しましょう。
出典:厚生労働省ホームページ「健康づくりのための睡眠指針2014」
詳細は、厚生労働省ホームページ をご覧ください。
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