赤ちゃんの寝言
赤ちゃんが夜寝ている時に泣く、夜泣き。実は寝言の可能性があります。
寝言とは
眠りには浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)の2種類があり、この2つが交互に繰り返されています。
レム睡眠の特徴
- 筋肉疲労の回復
- 記憶の固定
- レム睡眠の時に起きると目覚めが良い
- 夢を見やすい
- 物音で目を覚ましやすい
寝言の原因はレム睡眠の特徴のひとつにある記憶の固定にあります。記憶を司どる脳の大脳皮質と辺緑系が、起きている時の体験を再生して記憶として定着させています。そこに言語中枢が連動し、再生されている体験に合わせた言葉を発することがあります。これが寝言です。
寝言は必ず言うものではなく、強いストレスを感じたり、興奮した体験に関する夢を見ている時だと言われています。赤ちゃんの眠りは大人の眠りと比べると、浅い眠りの割合が大きいです。寝ている時間の約半分は浅い眠りのため、大人よりも寝言が多くなります。
寝言と夜泣き
赤ちゃんは言葉を覚えている途中なので、寝言も大人のように意味のある言葉ではなく、泣いたり、唸ったり、叫んだり、笑ったりといった感情表現が中心です。月齢の低いうちは泣く以外の表現方法をもたないため、寝ながら泣く寝言泣きになります。
夜泣きと同じで突然始まるため、勘違いしやすく、すぐに抱っこしてあやしたり、おむつ交換をしたりすると、赤ちゃんを起こしてしまい余計に泣いてしまうこともあります。赤ちゃんの睡眠リズムが乱れてしまいレム睡眠のたびに起きるようになってしまいますので、夜泣きか寝言泣きかを見極め、区別してお世話をしてあげるのが重要です。
見分け方
見分けるポイントは、赤ちゃんが泣く間隔です。寝言泣きの場合は、レム睡眠の時に泣くため40~60分ごとに泣き始めます。赤ちゃんが泣き出したら時間を確認し、前に泣いた時間から40~60分しか経っていなければ寝言泣きの可能性があります。1~2分ほど見守ってみましょう。寝かしつける時と同じように、背中を優しくトントンしたり、頭をなでたり、手を握ってあげるのも効果的です。赤ちゃんが親が近くにいると分かり安心します。
レム睡眠の時はちょっとの刺激でも目を覚ましやすくなっています。赤ちゃんが起きてしまい泣き続けてしまうこともしばしば。そんな時は、抱っこをしたり、授乳をしたり、赤ちゃんをあやしてあげましょう。電気をつけると強い明かりにより余計に目が覚めてしまいます。生活リズムが乱れる原因にもなりますので、明かりが欲しい時は常夜灯などの薄暗い明るさに調節しましょう。
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