新だるま市
群馬県高崎市で有名な「達磨(だるま)」。
高崎だるまの製造が始まったのは200年も前のことになります。主に、豊岡、八幡周辺の養蚕農家で冬の家内職によって作られていました。群馬県には世界遺産富岡製糸場があり、昔から養蚕の盛んな地域です。蚕は繭を作るまでに4回脱皮をしますが、蚕が古い殻を破って出てくることを「起きる」といいます。その言葉にかけて、養蚕農家は七転び八起きのだるまを大切な守り神として、奉り続けてきたのです。
眉毛は鶴、鼻から口ひげは亀、縁起の良い動物の描かれた高崎だるまは別名「福だるま」「縁起だるま」とも呼ばれています。
初代の高崎だるまは、少林山達磨寺で開山心越全師が一筆書きで、本尊である達磨大師を描かれたありがたいお札の絵柄を忠実に表した坐禅だるまです。
頭と胴の間がくびれ、人間に近い形をしているのが特徴です。その後、養蚕の発達とともに、繭の形に似た縦長の繭型だるまになり、明治のはじまりには、起き上がりやすい丸くてずんぐりとした現在のだるまが生まれました。
参考:群馬県達磨製造協同組合公式ホームページ
10月12日発行 上毛新聞に高崎駅前で「新だるま市」の記事が載りました。
新年には欠かせない縁起物のだるま。
観光や帰省でお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
絹の歴史めぐりに、富岡製糸場と少林山達磨寺へ行くのも楽しそうですね。
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