ウールの凄さを科学的に検証⑤
ホルマリンとは、ホルムアルデヒドという化学物質の水溶液のことです。無色透明で、刺激臭があり、生体には有害です。特に大人よりも皮膚の薄い赤ちゃんには危険性が高く、皮膚障害を起こす場合があります。ホルマリンは蒸発しやすく、吸着しやすい性質があります。その吸着性について実験をしたのがこちらです。
消臭性の表を拡大したのがこちらです。
ウールはホルマリンの臭いにも消臭効果があることが分かります。
吸着性の表をを拡大したのがこちらです。
赤い枠部分を拡大したのが右のグラフです。天然繊維でウールは消臭性、吸着性の両方に優れているのが分かりますね。
しかも、吸着したら再放出させないという特徴があります。ニュージーランド羊毛公社による実験では、30年以上に渡りその能力を維持し続けることが確認されています。洗濯でその効果が減少することもなく、副作用もありません。
ウールは赤ちゃん用のセーターや、住宅の断熱材としても取り上げられるほど高性能の天然繊維です。
人にも環境にも優しい繊維として注目を浴びています。
そのウールがふとんとして活用されるとどんなメリットがあるのか…次回はふとんに重要な吸放湿性についてご紹介します。
花粉の季節ですね…
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