ご高齢の方の寝具
ご高齢者の方の睡眠は、早寝早起きや昼寝など、乳幼児期の多相型睡眠パターンに戻るような傾向にあります。
一般的に睡眠は浅くなり、ほんの小さな刺激でも中途覚醒をしやすくなります。重いふとんは脳圧や血圧を上昇させるので、体力が衰えている人にはできるだけ軽いふとんを選びましょう。理想の重量は2kg以内です。首や肩からの放熱を防ぐために、当て布やパットふとんを利用するのもよいでしょう。
ふとんから起き上がる動作は負荷が高いですが、ベッドを使うことで軽減することができます。付き添いの人にとっても介護しやすく、負担が軽くなります。ベッドの高さは40~45cm、椅子の座面高さくらいが目安です。
寝たきりの場合は床ずれの心配があります。時々体の向きを変え、体を湯に浸したタオルでふくなど血行を良くし、体を清潔に保つようにします。床ずれを防ぐマットやマットレスなどを使用するのもよいでしょう。
参考:寝具・寝装品のための性能測定マニュアル
発行:一般財団法人 日本ふとん協会
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