国の睡眠指針第11条…①
睡眠時の自分の様子を確認してみましょう。
「健康のための睡眠指針2014」
「睡眠12箇条」
第11条.いつもと違う睡眠には、要注意。
- 睡眠中の激しいいびき・呼吸停止、手足のぴくつき・むずむず感や歯ぎしりは要注意
- 眠っても日中の眠気や居眠りで困っている場合は専門家に相談
順番に、
1.睡眠中の激しいいびき・呼吸停止、手足のぴくつき・むずむず感や歯ぎしりは要注意
からおはなししましょう。
解説から抜粋しますと、
睡眠中の激しいいびきは、喉のところで呼吸中の空気の流れが悪くなっていることを示すサインであり、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠中の呼吸に関連した病気の可能性があり注意が必要です。睡眠時無呼吸症候群は、適切な治療をうけることで症状が改善し、高血圧や脳卒中の危険性が減ることも示されています。また、就寝時の足のむずむず感や熱感はレストレスレッグス症候群、睡眠中の手足のぴくつきは周期性四肢運動障害の可能性があります。これらの病気があると、一定時間眠っても休息感が得られず、日中に異常な眠気をもたらすことがあります。さらに、睡眠中の歯ぎしりがある人は顎関節の異常や頭痛の持つことが多いことが示されています。いずれも医師や歯科医師に早めに相談することが大切です。
という記載があります。
科学的根拠から抜粋しますと、
いびきの背景には、睡眠時無呼吸症候群など睡眠に関する病気が存在してる可能性がある。睡眠時無呼吸は、様々な生活習慣病の原因になることが示されており、欧米人や日本人を対象にした縦断研究では、睡眠時無呼吸を有している人では高血圧、糖尿病、脳梗塞、循環器疾患を発症する危険性が高いことが示されている。また、下肢を動かしたい強い衝動(多くは下肢の異常感覚を伴う)が安静時に増加し、特に夕方から夜に症状が悪化するという特徴を持ったレストレスレッグス症候群の有病率は、日本では1.8%、他の先進国でも1.3~4.2%と報告されており、女性の有病率は男性に比べて約1.5倍高く、また、加齢とともに有病率は高くなることが示されている。睡眠中に足首の関節をピクピクと背屈させるような動きを周期的に繰り返す運動が認められる睡眠時周期性四肢運動はレストレスレッグス症候群患者の80%にみられる。レストレスレッグス症候群と睡眠時周期性四肢運動を合併した場合、寝つきが悪い、眠りが浅い、何度も目が覚めるうえに再入眠し難いということで、熟睡感を得ることができず、強い不眠と昼間の眠気をもたらすことが示されている。カナダ人のレストレスレッグス症候群患者を対象にした縦断研究では、 睡眠時周期性四肢運動を介して血圧が上昇することが、米国人を対象にした縦断研究では、循環器疾患や死亡に至る危険性が高いことが示されている。欧米や日本における横断研究では、睡眠中の歯ぎしり温を主徴とする睡眠時ブラキシズムの有病率は、成人で約5~10%であることが示されている。睡眠時ブラキシズムを有する者では、歯の咬耗、楔状 欠損や歯周組織の破壊などのほか、顎関節の異常や頭痛を呈することが多い 。また、睡眠時ブラキシズムを有する者では、いびき、睡眠時無呼吸、不眠や レストレスレッグス症候群などを有すること も多く、さらに、睡眠中の歯ぎしりが起こっている時の血圧が増加することも示されている。
という記載があります。
重症化してしまう前に、医師へ相談しましょう。
出典:厚生労働省ホームページ「健康づくりのための睡眠指針2014」
詳細は、厚生労働省ホームページ をご覧ください。
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