国の睡眠指針第10条…②
「健康のための睡眠指針2014」
「睡眠12箇条」
第10条.眠くなってから寝床に入り、起きる時間は遅らせない。
本日は、
2.眠ろうとする意気込みが頭を冴えさせ寝つきを悪くする
をおはなししましょう。
解説から抜粋しますと、
眠たくないのに無理に眠ろうとすると、かえって緊張を高め、眠りへの移行を妨げます。自分にあった方法で心身ともにリラックスして、眠たくなってから寝床に就くようにすることが重要です。特に、不眠を経験し「今晩は眠れるだろうか」という心配を持ち始めると、このことによって緊張が助長され、さらに目がさえて眠れなくなってしまいます。こうした場合、いったん寝床を出て、リラックスできる音楽などで気分転換し、眠気を覚えてから、再度、寝床に就くようにするとよいでしょう。寝床に入る時間が遅れても、朝起きる時間は遅らせず、できるだけ一定に保ちましょう。朝の一定時刻に起床し、太陽光を取り入れることで、入眠時刻は徐々に安定していきます。
という記載があります。
科学的根拠から抜粋しますと、
眠ろうとする意気込みや、「眠れないのではないか」という不安は、脳の覚醒を促進し、自然な入眠を遠ざけることが、健常人を対象にした介入研究において示唆されてる。眠ろうとする意気込みは、「眠れないのではないか」という不安とそれによって生じる悪い結果(翌日の遅刻や体調不良、学業・仕事の失敗など)を繰り返し想像させる結果となり、寝つきを悪くする可能性があることが患者を対象にした介入研究において示されている。
という記載があります。
眠れない原因は人により様々です。不眠症を訴える人の中で最も多いのが、特に原因も見当たらないのに何故か眠れないという精神生理性の不眠です。このタイプの不眠は、寝室では寝つけないのにソファに座ってテレビを見たり読書をしているとすんなり眠れるということがよくあります。眠ることにこだわり過ぎず、寝室や寝具を工夫したり眠る前にリラックスすることを心がけてみましょう。
出典:厚生労働省ホームページ「健康づくりのための睡眠指針2014」
詳細は、厚生労働省ホームページ をご覧ください。
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