国の睡眠指針 第5条…①
春になるとよく耳にする「春眠暁を覚えず」
中国の唐の時代の詩人・孟浩然によって詠われたもので、
「春の夜は心地よいので、夜明けに気づかず、眠り込んでしまいます」
この詩には続きがありますが、「春眠暁を覚えず」だけを訳すると上記のような内容になります。
「健康のための睡眠指針2014」
「睡眠12箇条」
第5条.年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を。
- 必要な睡眠時間は人それぞれ
- 睡眠時間は加齢で徐々に短縮
- 年をとると朝方化 男性でより顕著
- 日中の眠気で困らない程度の自然な睡眠が一番
順番に
1.必要な睡眠時間は人それぞれ
からおはなししましょう。
解説から抜粋しますと、
日本の成人の睡眠時間は6時間以上8時間未満の人がおよそ6割を占め、これが標準的な睡眠時間と考えられます。睡眠時間は、日の長い季節では短くなり、日の短い季節では長くなるといった変化を示します。
という記載があります。
科学的根拠から抜粋しますと、
1日の睡眠時間については、日本の成人28,000人を対象にした横断研究において、7時間以上8時間未満が男性30.5%、女性29.9%、6時間以上7時間未満が男性28.6%、女性32.1%であり、6時間以上8時間未満の範囲に、およそ6割の者が該当するが、その一方で、6時間未満の者が男性12.9%、女性14.4%、8時間以上の者が男性28.1%、女性23.5%となっており、全体としては7時間前後をピークにした広い分布となっていることが示されている。
米国の大学生を対象にした研究では夏に比べて冬に約25分睡眠時間が長くなることが示されており、長くなる原因としては日長時間の短縮が考えられている。
という記載があります。
レム睡眠、ノンレム睡眠の睡眠周期には個人差があります。また睡眠周期は常に一定ではなく、寝る前の環境や、飲酒などの行動に左右されます。そのため、必要な睡眠時間にも差があります。十分な睡眠時間が確保できるようにし、規則正しい時間に起きる習慣づけが重要になります。
出典:厚生労働省ホームページ「健康づくりのための睡眠指針2014」
詳細は、厚生労働省ホームページをご覧ください。
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