美白・美肌だけじゃないシルクのパワー
絹(シルク)について…
シルクは蚕(かいこ)蛾の幼虫が蛹になるときに作る繭の繊維です。この繭は、中の蛹が無事成虫に羽化するまで蛹を守るための力を持っています。
シルクは下記のような特徴を有しているといわれています。
- 抗菌力
- 防虫力
- UVカット(天然繊維の中で、有害なβ波をカットできるのはシルクだけなんだそうです。)
- 保温力
- 吸湿発散力
- 保湿力
- その他…
シルクが肌に良いというのは、これらの力と、その力の元となるタンパク成分、シルク繊維そのものを形作るたんぱく質が人間の皮膚の組織に近いため、肌が弱い方でも刺激を感じないためと考えられます。
ところで一粒の繭をほどいたら、いったい何メートルのシルク繊維になるかご存知でしょうか?
なんと1200メートル以上にもなるんです。
シルク繊維は、天然繊維の中でもっとも細い繊維(10~20ミクロン)なので、あのちっちゃな繭一粒で驚くほどの長さになるのです。そして、同時に天然繊維の中で最も長い繊維でもあります。まあ、想像すれば世の中に1200メートルもの長さの繊維ってないですよね。
ポリエステル繊維は長く作ることが出来ますが…
そもそもポリエステルというのは、シルクを人工的に作りたいという意図から開発されたものなんです。しかしながら、石油原料の人口繊維ではシルクのように細く長くは作れても、シルクのもつ様々な力には到底及びません。そんなすごい繊維ですが、上質なものは、なかなか大量生産という訳にはいかない。ですから古来から超高級繊維として憧れの的となってきたのでしょう。
さて、ふとんの話ですが、シルクを使った寝具は各種出回ってます。掛けふとん、毛布、カバーリング、パジャマ…などなど。しかし、ネットや通販なんかを見て、あまりに安いものは気をつけたほうが良いです。前述のように、上質なシルクが安価で出回るはずはないのです。(ひどいものはポリエステル90%、シルク10%でシルクふとんなどと謳っているものもあります。)
日本の絹(シルク)の品質は世界一です。
そして、その生産量の40%~50%は私たち丸三綿業の地元群馬県なのです。
「こんなすばらしい素材を、いい加減な製品と一緒にされちゃたまらない」
「でも高級すぎては一般の人たちに本当のシルクのよさが伝わらない」
そんな思いから、丸三綿業では新しい技術でシルクわたを開発しました。
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