セアソニエとは、四季(SEASON)を通して快適な空間を、お家(IE)で体感してほしいという想いから生まれたブランドです。「快適」から始まる気持ちのいい毎日をお過ごしください。
枕の高さはぴったりフィットすると、自然に背筋が伸び、肩や腰に負担をかけない寝姿勢になります。首・頸椎の深さを計測・研究し導き出された理想寝姿勢のための高さ、それが「高さ3cm」なのです。
頭をしっかりサポートし、触れる面は季節に応じて肌触りがよく快適な寝心地にするために、こだわりの素材を5層構造にしました。1年中、安心して使えるよう、耐久性があり、洗濯もできて、リバーシブル仕様。寝具職人ならではの「通な」素材の組み合わせです。
日本製で1点1点職人の手作業にこだわった寝具を作る丸三綿業。80年以上の歴史を積み重ねてきた群馬県でも有数の会社です。「セアソニエ四季を愉しむ熟眠まくら」は、本格的な自社まくらの企画に挑み、完成したまくらです。ぜひご体感ください。
丸三綿業株式会社 SEASONIE企画担当製造開発G / 工場長 / マネージャー
1998年、高校中退した僕は鬱屈した日々から刺激を求めて生まれ育った群馬から東京へ飛び出した。
「毎日わくわく楽しく生きろ。」幼い頃から、そう父に言われていた。
東京はまだ若く何も知らない僕にとってカッコイイ街、人、カルチャーはすべてが新鮮。毎日が楽しかった。
ところが東京で暮らして10年、ふと高層ビルから東京の街を見下ろして感じた。「自分はわくわくしてたんじゃない、この大きな街にわくわくさせられているだけだ。」急激に虚しさに襲われた僕は、群馬に戻ることにした。
群馬に戻ってから、しばらくは何も手につかなかった。
しかし3ヶ月も経つと身体がなまってくる。たまたま求人広告が出ていた丸三綿業を見つけ、なんの会社かも分からないが、電話をかけてみた。とにかく身体を動かそう…と。
「明日から来てくれ」と言われ、僕は丸三綿業で働くことになった。
毎日ひたすら働いた。僕が長く居るところではない、と思っていたから何も考えずに身体を動かした。無論、気は晴れなかった。
ある日、ベテランの先輩が先日作った枕のB品を持ってきた。「これ、使ってみろよ。」
ちょうど枕が古くなってきていたからよかった。その晩、早速使うことにした。
そして朝、僕は転機を迎えることになる。「これだ…」こんなに朝スッキリした気分はいつぶりだろう。たったひとつの枕が、気がめいった僕の気持ちを元気づけてくれたのだ。
その日から毎日なにかしら工場内に使える枕や素材が転がっていれば、寝てみることにした。
気持ちいい枕で寝ると翌朝スッキリする。あの「わくわくした気持ち」が蘇ってくる。僕は凝り性なところがあるから素材の組み合わせと寝心地の表なんかも作った。
ここまでくると「自分で枕を一から作ってみたい」と思い始めた。「わくわくした気持ち」を自分で作る。そして他のひとにも届けたい。
しばらく僕の秘密実験を繰り返しているといろいろと気がついたことがあった。既製品の枕はサイズが小さい。窮屈な感じがする。「よし、作るならワイド幅の枕だ。」「肩のラインに沿った形もカッコイイな。」「サイドには素材をたくさん詰めよう。」アイディアは次々と湧いてくる。
しかし大問題があった。春夏と秋冬で使いたい側地の素材が違う、のだ。
春夏はすっきりメッシュ素材がいい、秋冬はほっこり毛足のある素材がいい、カバーで取り替えるのか?2つ枕を作るのか?
そう悩んでいるとき偶然またあのベテランの先輩がヒントをくれた。それは昼食をとっているときだ。いきなり先輩がハンバーガーをひっくり返して食べ始めた。びっくりした顔で見ていると、
「誰がハンバーガーの上下を決めたんだ!? 君、頭かたいわ〜。」
あ、リバーシブルだ!
そして試作を作っては試しを繰り返し、僕はついに工場長にオリジナル枕を作ろうと提案した。
工場長はひとこと、「作ってみなさい。」と言っただけだった。
早速、僕は何人かに声をかけてチームを結成。声をかけると、やってみたいという人が多くてもっといろんなアイディアが出てきた。
「空気の抜け口があるといいかも」「洗濯がしやすくないと不便」「不織布の素材を使ったら?」「オーガニックコットンの風合いの方がいい」など、挙げたらキリがない。僕だけでは思いつかなかったアイディアばかり。
縫製などの工程もアドバイスをもらいながらみんなの経験と力で、かなり納得のいく試作品が出来上がってきた。
そして完成した自信満々の試作枕。よろこび勇んであらゆる人に「試してください」と配りまわった。しかし僕は見落としていた。「なんか最初はいいんだけど、だんだん首が痛い気がする。」「サイドの高さが高くて、寝返りしにくいんだよね。」そう、僕は素材にこだわりすぎて枕の高さを考えていなかった。丸三綿業は特に素材の加工が得意ということもある。チームメンバーも素材に固執しすぎていた。
またチーム会議だ。一体、枕の高さはどうやって決めたらいいんだろうか。ベテランメンバーもお手上げの難問に出た答えは、「とにかくミリ単位の調整を繰り返すしかない。」素材の量、側地の大きさなど、ほんの少しの違いで枕の高さは変わってきてしまう。それをひたすらテストするのは、気が遠くなるような作業だった。そしてメンバー全員が「あ、これだ」という答えが見つかった。
完成した試作品をとことんテストするために季節を3周することにした。つまり3年間の長いテスト期間をとるということだ。
1年経とうとした頃、丸三綿業で長く付き合いのある寝具メーカーの人に試作枕をみてもらうことにした。「果たして寝具のプロはどう思うんだろうか」自信はあったが、オリジナルを作ったのは初めて。緊張して答えを待った。
「いいねぇ、丸三さんだから素材はもちろんだけど 高さもちょうどいい。知ってる? 枕の高さはだいたい3cmでいいんだよ。 なんせ9割方の人は寝たら3cmでぴったりなんだ」
そうだったのか!
じゃあ、この試作枕の高さはちょうど3cm。完成まで遠回りしたけど、やっぱり正しかったんだ。早く商品化したくて、あと2年のテスト期間がもどかしくてしょうがなかった。
月日は流れ、テスト期間も終ろうとする頃丸三綿業のメンバーでキャンプに出かけた。
夜までワイワイ騒いで、そろそろ寝ようかとした時、先輩の手には何故か、あの試作枕が。
「これがないと、よく眠れんくてなぁ。 俺が寝起き悪いとみんなイヤやろ。」
僕は、満天の星空を見上げた。
今回本当に自信のある枕が完成しました。僕の想いが叶い、開発チーム、無理なお願いを聞いてくれた職人たちに感謝しています。この枕で多くの方がわくわくするような1日のはじまりを感じて暮らしがどんどん豊かになっていけば、僕もうれしいです。
今後、SEASONIEシリーズの敷き寝具や掛け寝具なども開発したいと考えています。ぜひご期待ください。
《素材》【メッシュ側】ポリエステル56%、ナイロン44%【パイル側】(パイル部)綿100%、(グランド部)ポリエステル100%【サイド部】ナイロン60%、ポリエステル40%【内布、詰めもの】ポリエステル100%《詰めもの》ポリエチレン《製造国》日本
《素材》綿100%《製造国》日本
《素材》タテ糸:シルク100%、ヨコ糸:綿100%シルク交織サテン生地《製造国》日本
《素材》綿100%コットンサテン生地(抗菌防臭加工)《製造国》日本
《素材》綿100%コットンブロード生地(防縮加工)《製造国》日本
《素材》綿100%コットンスムースニット生地《製造国》日本
《素材》(パイル)綿100% (グランド)ポリエステル100%(コットンベロア生地)《製造国》日本
《素材》綿100%天竺ニット生地《製造国》日本
《素材》再生繊維(セルロース)100%スムースニット生地《製造国》日本
《素材》(パイル)オーストラリア産メリノウール100% (グランド)ポリエステル100%(メリノフリースウール)《製造国》日本
《素材》綿100%オーガニックコットンパイル生地《製造国》日本
《素材(まくら本体)》【メッシュ側】ポリエステル56%、ナイロン44%【パイル側】(パイル部)綿100%、(グランド部)ポリエステル100%【サイド部】ナイロン60%、ポリエステル40%【内布、詰めもの】ポリエステル100%《素材(カバー)》綿100%《詰めもの(まくら本体)》ポリエチレン《製造国》日本
《詰物素材・混率》ポリエステル100%《生地素材・混率》【メッシュ側】ポリエステル56%、ナイロン44%【パイル側】(パイル部)綿100%、(グランド部)ポリエステル100%《製造国》日本
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