布団の見分け方 中身の見えない布団を買う時は、ここをチェック!

布団にも安い価格のものと、高い価格のものが存在します。その「差」ってご存知ですか?

布団を買う時に見えるのは外側の生地だけです。そのため布団についている品質表示までしっかり見ないと、何を使ったどのような布団かは分かりません。この使っている素材や、作り方によって価格の差が生まれているのです!!安い布団には安い理由があり、高い布団には高い理由があります。「安物買いの銭失い」になってしまわないよう、布団を買う時はそれが本当に良い買い物かチェックしましょう。

こちらは丸三綿業で取り扱っている敷き布団の品質表示です。

側生地は表も裏も綿100%。綿は植物性の繊維として昔から日本で使われている素材です。肌に優しく、汗をしっかり吸ってくれます。そして製造元は、群馬県高崎市の工場で1枚1枚作っている「日本製」です。詰めものはウール100%。混ぜ物をしていないため、品質表示の隣には品質を保証するウールマークが付いています。

ウールマークは1964年に制定された国際的なウール製品のシンボルマークです。現在では世界140か国以上で使用されています。ウールマークをつけるには厳しい品質基準をクリアしなくてはなりません。

まず、ライセンスを取得するために3つの条件があります。

  • 自社の製品がウールマーク品質合格基準(縫製も含めて)に達していること
  • ウールマーク製品の品質管理、そのほかの報告業務を行うこと
  • 継続してウールマークを使用する計画があること

これらをクリアして、認可を受けた製品にのみ付けられるのです。

毛100%と違い、ウールマークは素材にも基準が設けられています。新毛99.7%以上の、羊毛、モヘア、カシミヤなど高級獣毛のみをウールに加えており、この基準にみたなければつけられません。ウールマークが付いている寝具は、使われている素材が良いものであることを確認できる目印になります。

ウールの品質保証のマークはこの他に2種類存在します。

英国産羊毛の品質保証をする証「ステッキマーク」。

英国は世界で一番生息してる羊の品種が多く、丘陵種・山岳種・ダウン種など60種類もいます。6万人以上の牧羊業者が2000万頭に及ぶ羊を飼育しており、英国羊毛公社はすべての牧羊業者がウールを適正な価格で販売できるよう、協同の方針で設立されました。英国羊毛公社は羊毛関連の水準を高めるため、毛刈りの技術をはじめ羊毛に関するトレーニングをあらゆるレベルで行うことを促進しています。羊飼いの杖をあしらったステッキマークは高品質のイメージを維持するため、公社の基準を満たす厳選された製造会社の英国羊毛製品のみ交付されます。

「レーヌマーク」はフランス羊毛協会認定の良質なフランス産羊毛にスチームドライ加工を施した高品質ウールふとんに対する品質保証マークです。レーヌマークは日本の優良ふとんメーカーで組織されているベストウールクラブとフランス羊毛協会との合意に基づき作られました。

レーヌマークを使用するための羊毛原料条件として

  • フランス羊毛協会が発行するサティフィケート付羊毛原料を使用すること
  1. フランス産のバージンウール100%であること
  2. フランス羊毛協会所属のシッパーが管理する洗毛工場で洗浄したウールであること
  3. フランス羊毛協会所属のシッパーより輸出されること
  • 輸入はベストウールクラブ賛助会員が行う

と定められています。

また、厳しい品質基準も設けられております。

  • スチームドライ加工は必須
  • 植物性きょう雑物の混入率、残脂率、PH、洗浄度

布団は長く使う大切な寝具です。中身が見えない買い物になりますので、品質表示をチェックして、

  • 素材は何が使われているのか
  • どこで作られたものなのか
  • 品質保証のマークが付いているのか

を確認しましょう。

良いものを使えば、睡眠の質も良くなり、ぐっすり快適な夜を過ごせます。

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